VirtualBoxを使ってみる
何だか最近、VMware PlayerがV5になってから起動は遅いし、ホスト側の負担が大きくなっているような感覚なので、別の仮想ソフトを使ってみようと考え、自分にとっては最近目にする機会が多くなってきたVirtualBoxを試してみることにした。
実行環境
実際に試した環境は以下の通りである。
ホスト | OS | Windows 7 Home Premium SP1 (x64) |
CPU | Intel Core i5-2430M、2.4GHz | |
メモリ | 8GB | |
HDD | 750GB | |
VirtualBox | 名称 | Oracle VM VirtualBox |
バージョン | 4.2.10 | |
ゲスト | OS | Cent OS 6.4 |
メモリ | 1GB | |
HDD | 24GB |
- VirtualBoxダウンロードサイトとファイル
- http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/virtualbox/downloads/index.html
VirtualBox-4.2.10-84105-Win.exe
- Cent OSダウンロードサイトとファイル
- ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/CentOS/6.4/isos/i386/
CentOS-6.4-i386-bin-DVD1.iso
ホストOS(Windows 7)には既にVMware Player 5.0.0がインストール済みだったが、今のところは特に問題なく同居できているようだ。
拡張機能
リモートディスプレイ
仮想マシンの「ディスプレイ」設定には「リモートディスプレイ」タブが存在する。
これについてヘルプ(英語)を読むと、VirtualBox Remote Display Extension(VRDE)をインストールしてVRDPサーバを有効にすれば、Windowsのリモートデスクトップクライアント(mstsc.exe)や、Linuxのrdesktopなどの標準RDPビューアで、仮想マシンのコンソールにリモート接続できると記載されている。
ヘルプでも触れられているが、実際にVRDPサーバを有効にするためには、Oracle VM VirtualBox Extension Packをインストールする必要がある。
- Extension Packダウンロードサイトとファイル
- http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/virtualbox/downloads/index.html
Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-4.2.10-84104.vbox-extpack
また、ホストOS(Windows 7)のファイアウォール設定で、VirtualBoxが接続待ちを行うポートを外部からアクセス可能にする必要がある。
リモートディスプレイの「サーバーのポート番号」のデフォルト値は、Windowsのリモートデスクトップ接続ポートと同じ3389なので、ヘルプに記載されている推奨範囲(5000〜5050)にしたがって、ホストOSとの重複を避けるために5001を指定する。
そして仮想マシンを起動すれば、他のWindows PCから以下のコマンドで仮想マシンにリモート接続できるようになる。
> mstsc /v:<ホスト名またはIPアドレス>:5001
感想
VirtualBoxを使ってみて良いと思えた点は以下の通りである。
- VMware Playerに比べて、VirtualBox自身の起動がとても速い。
- リモートディスプレイはVMware Playerには存在しない、ユニークで有用な機能である。
- VMwareでは有料の製品にのみ付いているスナップショット機能が、VirtualBoxでは無料で付いている。
※なお、VMware PlayerでもNHMを使用すれば、制限事項はあるがスナップショットが作成できる。