リバーステザリングでPCのネットワーク環境を使う

通常テザリングと言えば、携帯端末を経由してPCをネットワークに接続することだが、リバーステザリングは逆にPCを経由して携帯端末をネットワークに接続することである。
ここで紹介するリバーステザリングは、無線LANに接続できない環境にあるWiFiモデルのAndroid端末を、PC経由でネットワークに接続可能とする強力なものだ。

今回はASUS MeMO Pad HD7で試して見た。
手順は以下の通りである。

Android端末の「USBデバッグ」をオン

詳細は以前の記事を参照して欲しい。

Android端末にSuperSUをインストール

リバーステザリングではAndroid端末側に「Usb tunnel」と言うアプリがインストールされる。
この「Usb tunnel」の動作に必要なroot権限を得るためにSuperSUをインストールする。

PCにAndroid Reverse Tetheringをインストール

このページにアクセスし、ページ内で「Attached Files」を検索して、「Android Reverse Tethering」のZIPファイルをダウンロードする。
今回ダウンロードしたのは「ReverseTethering_3.19.zip」である。
ZIPファイルを適当なローカルフォルダに展開すれば、インストールは完了となる。

AndroidToolの実行

Android端末をUSBケーブルでPCに接続し、前項でZIPファイルを展開したフォルダに存在する「AndroidTool.exe」をエクスプローラで実行する。


Android端末を接続

前項で表示された「Android Reverse Tethering x.xx」画面の「Select a device」のドロップダウンリストが空欄の場合は「Refresh」ボタンをクリックする。
それでもドロップダウンリストが空欄の場合はUSBケーブルの接続状態を確認する。
ドロップダウンリストにデバイス名が表示されたら、「Connect」ボタンをクリックする。

PCに上記の画面が表示されてしばらくすると、Android端末で「Usb tunnel」がインストール&自動実行され、以下の画面が表示されるので「許可」ボタンをタップする。

接続が完了すると、「Android Reverse Tethering x.xx」画面の「Connect」ボタンが「Disconnect」ボタンに変化し、Android端末でネットワーク接続が可能となる。


通信できないAndroidアプリ

以下のメディア関連アプリは未対応のポートで通信を行うために動作しなかった。

ただし、AccuRadioはHTTP(80ポート)を使用しているので動作するようだ。
また、変わり種としては監視カメラソフトのアロバビュー モニター デモも動作したが、その際はHTTP以外にICL-TWOBASE2(25001ポート)を使用していた。
なお、Google Play(5228ポート)も正常に動作する。

調子が悪いときの対処

AccuRadioが接続し難い現象が発生している。
このように接続し難い場合はADBを一旦KILLすると良さそうだ。